サッカーのここが知りたい!アディショナルタイムって何だ!?
サッカーの試合を観ていると「アディショナルタイム」というワードを見聞きしますよね。
実況・解説者も「アディショナルタイムがまだある!」、新聞見出しでも「アディショナルタイムに劇的弾!」など使われます。
ところで、アディショナルタイムってなんとなくわかるけど、よくわからない人も多いのではないでしょうか?
そこでサッカー歴30年、サッカー観戦歴20年の私が経験に基づいて解説したいと思います。
単語の意味がわかると、サッカー観戦をいまよりももっと楽しめるはずですよ!
野球は9回裏!サッカーはアディショナルタイムに劇的ドラマが生まれてきました
アディショナルタイムとは?
Embed from Getty Imagesアディショナルタイムを直訳すると「追加時間」です。
サッカーは、プロの場合、前半45分と後半45分の合計90分間が基本です。
この基本の90分に追加されるのがアディショナルタイムです。
たまに「延長戦」と混同される方がいます。延長戦とは意味が異なるので注意しましょう。
ちなみに延長戦はトーナメントの様に勝ち上がるチームを必ず決めないといけない場合に、
もしも同点で90分間を終了したら、とられる措置です。延長戦でも勝負が決まらなければPK戦があります。
なぜアディショナルタイムが必要?
Embed from Getty Imagesサッカーの試合中には例えば以下のような時間があります。
・選手がケガをして治療をする
・選手が反則をして試合が止まる
・選手が交代をする
・VARで反則が無かったか確認する
これらの時間を合計すると、1試合平均で約5分程度になります。
本来は90分間試合をするのがルールですが、これだと実際は約85分の試合になりますね。
勝っているチームからすると有利ですが、負けているチームからすると1分1秒が欲しいです。
そこで公平をもたらすために試合中に空費された時間を追加するアディショナルタイムという概念が生まれました。
アディショナルタイムはどうやって決まる?
Embed from Getty Imagesサッカーの試合を観ていると前半や後半が45分経つ頃に、ピッチ外の第4審判が 時間が表示されたボードを掲げます。
でも実際にアディショナルタイムを決めているのはピッチ内の主審です。
主審は時計を二つ持っています。 「止めない時計」と「空費時間を測る時計」です。
前者は私たちがテレビを見ていると表示されている試合経過時間と同じです。
負傷者が出ても、時間が止まらないですよね。その空費時間を測る時計も 主審が持ってます。
その時間からアディショナルタイムが決まります。
但し、主審の仕事は膨大なため、きっちり正確な時間を測れるわけではありません。
実際にテレビを見ながら試合が止まった時間を測ってみると、アディショナルタイムの差がでると思います。
さらにはアディショナルタイムは1分単位でしか決まりません。
従って数秒の空費時間であれば切り捨てられることもあります。
ちなみに勝っているチームが試合終盤に時間を稼ぐためにオーバーに痛がったりしますよね。
大体は審判が空費時間として測っていますが完璧ではありません。
ロスタイムとの違いは?
Embed from Getty Images結論から言うと、ロスタイムとアディショナルタイムは同じです。
2010年頃まではテレビでも「まだロスタイムがある!」など実況・解説していました。
「ロスタイム」は空費された時間を示す和製英語であり、日本ではこのワードが浸透していました。
ところが2010年に国際基準にあわせる目的で、日本サッカー協会が「アディショナルタイム」に名称を統一しました。
私もテレビでサッカー観戦をしていたら、ある日突然「アディショナルタイムがある!」と言われ出したのを覚えています。
アディショナルタイムの数分って意味があるの?
大いにあります。アディショナルタイムにはいくつものドラマが生み出されてきました。
さいごに
アディショナルタイムとは試合中に空費された時間を計測し、最後に追加することでプレー時間が90分になるような調整措置です。
これであなたもアディショナルタイムを理解し、語れるようになりましたね!
ちなみに私たちの人生にアディショナルタイムはありません。笑
いくら時間を空費しようとも、人生のプレー時間は人それぞれです。
調整措置はありませんので、今を大切に生きることが重要です。
最後の最後にサッカーから脱線するんかい、と思われそうですが。笑
日々の何気ないことでも考えようによっては違う学びに発展するということですね。
みなさんの充実した人生を応援しております!!