痔ろうで地獄を見た話~診察編~
この記事では、私が痔瘻(じろう)になり完治に至るまでの経緯を下記の通り分割で綴ります。
今回は「診察編:私が痔瘻になった経緯の記録」です。
診察編:私が痔瘻になった経緯の記録
入院編(手術前):入院してから手術までの記録
入院編(手術後):手術してから退院までの記録
退院編:退院後の自宅生活の記録
完結編:職場復帰した後の通院生活の記録
エピローグ:痔瘻から学んだこと
じろうってなーにー?
と言う方は前回の記事をご覧ください!
それは突然に…
いつも通り、出社しパソコンを開いてデスクワークをしていた時のことです。
「なんだかお尻に違和感があるなぁ」と感じました。
違和感の在り処を探ると…肛門付近を押さえるとズキッとする痛みを感じました。
但し、触ると痛いものの、それ以外は違和感がある程度で無意識に過ごせるレベルでした。
「まあ放っておけば治るだろう」と思いつつ、念のため薬局で肛門トラブル用の軟膏を購入して帰りました。
私は肛門トラブルで病院に行ったことが無く、その時は事の重大さに気づいてませんでした。
…それから数日経過しましたが、違和感は相変わらずでした。寧ろ、お尻の違和感は増す一方でした。
ある日、お風呂に入ったタイミングで再度、肛門付近を触ってみると…
ズキズキッと以前よりも痛みが増していました。
そして、なにやら…ぷっくりと膨らんだシコリの様なものがあるのです。
初めての経験だったので何が起こっているのか全く見当がつかず、鏡の前で確認してみました。
すると手触り通り、直径2cm程度の小さな腫れ物(はれもの)が出来ていました。
「これは一体なんだろう?」と不思議に思った私はパソコンで症状について検索してみました。
肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)
「肛門 腫れもの 痛い」…などカタカタとキーボードを打ち、いろいろと調べました。
その結果、とある病名と自覚症状が合致しました。
「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」
この、肛門周囲膿瘍とは肛門付近に細菌が入って膿(うみ)がたまってしまっている状態のことです。
これを治すには「腫れ物を切開して膿を出す必要がある」とおそろしい記載がありました。
そのタイミングで妻にも症状を打ち明けて相談し、肛門科に行って診てもらうことにしました。
肛門科デビュー
30歳を超えて、ついに肛門科デビューです。
ネットで評判の良い肛門科を見つけて訪問しました。
私がお世話になったのは東京浅草にある肛門クリニックです。
診察室は一部屋の小さなクリニックですが、老若男女の方々が10人ほど並んでいました。
あの人もこの人もお尻に何かトラブルを抱えているんだなぁ
と同志の様にしみじみ。
パパリーマンさん、診察室にお入りください
IT’S SHOW TIME!!!!
私はここに来る前から覚悟していました。
絶対に下半身を知らない人に披露しなければならない事を。(当たり前です)
何があっても動じない!と腹をくくっていざ入場。
そこには、優しそうなオジサン医師と若くて可愛い看護師さん。
オジサン医師「今日はどうされましたか?」
症状や経緯を説明すると
オジサン医師「はいじゃあ、下を脱いでベッドで横になってください」
私は忠実に従い、ベッドで横になる。少しだけ看護師さんの視線は気になりましたが…
オジサン医師「これは肛門周囲膿瘍ですね。今から切開しますね」
診断、はっや。。
予習が完璧だった私にとって想定内と言えば想定内のこと。
ただ想定外だったのは…
オジサン医師「切開の前に麻酔をしますが、これが痛いです。頑張りましょう」
んんん???麻酔はどこに?????
可愛い看護師さんにお尻を広げられ、オジサン医師が迫りくる。
すると、肛門ニアピンに注射針がブスッ、ブスッと3,4発も刺される。。
心の声(いったぁぁあああああ!!!!!おお!!!!おおあああぁあああ!!)
ただひたすらに耐えました。痛みにも羞恥にも。。そして気づいた。私は決してMではない。。
そしていよいよ…
オジサン医師「それでは切開しますね」
サクッ、サクサクッ…
心の声(いったぁぁあああああ!!!!!おお!!!!おおあああぁあああ!!)
え!?麻酔したよね?めっちゃ痛いやん。なんなん!?
オジサン医師「はい終わりましたよ。がんばりましたね」
そのあと、膿をすべて出し切るために、切り口が塞がらないようにプラグを挿されて処置終了。
肛門付近にプラグをぷらぷらさせながら下着とズボンをはくことに。。
膿や血で下着が汚れないように専用のパッドも装着させられます。
痛いし恥ずかしいし、地獄や…
経過観察と改めての診察のために、また後日来訪する予約をして帰りました。
そして本当の地獄はこの後に待っていたのです…。
痛みの本当の正体
後日、何度かオジサン医師に経過観察をしていただきました。
オジサン医師「念のため、内視鏡検査も受けてください」
との事で、肛門からカメラを突っ込んで腸内を検査しました。
これはこれで麻酔もあってしんどかったですが、膿瘍切開よりは全然マシでした。
さらに後日、クリニックを訪問しました。
オジサン医師「えーと、パパリーマンさんは…痔瘻(じろう)になってます」
じろう?ラーメン二郎は好きですけど…
そこから懇切丁寧に痔瘻についての話があり…
オジサン医師「パパリーマンさんの痔瘻は手術しないと治りません。いつ入院できますか?」
なぁぁーーーーにぃぃぃぃ??????????入院?????
突然の展開に驚きました。
もうすぐ治療が終わりだと思って肛門にプラグをぷらぷらさせてたのに。。
しかし、、
オジサン医師「手術して膿の根源を除去しないと完治しない。膿瘍を再発するし、ガンになることもある」
とそのまま放置することのリスクをたっぷりとご教授いただきました。
帰宅後、妻や職場に相談して手術入院する決意をしました。
続く。。。。。
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